大手の百貨店の精肉コーナーに行くと、見事にサシの入った牛肉が、それこそ貴金属のように陳列されてます。値段も見事?です。
でも、毛皮や指輪じゃあるまいし、「こんなんフツーの庶民なんか買えへんやん!」って、、小市民的に憤りを覚えるのです。肉屋の僕がいうのも変だと思うけど、『霜降り』って、そんなに有り難いもんなんやろか?と思うのです。
もちろん、『サシ』のはいった肉の旨さもわかるんだけど、なにがなんでも、びっちり『霜降り』になってなきゃ、みたいな『霜降り信仰』には、そーかなー?と、気弱に疑問を思っているのです。
マグロだって、大トロより、中トロや赤身のヅケのほうが、僕は好きだし、牛肉も、調理法や部位によって、『サシ』がはいってない方が美味しい場合があるのにな、と思うのです。
牛刺やタタキ、冷シャブなんかだと、牛さえよければ、赤身の方が美味しいし(牛肉の脂肪の融点は、魚や馬より高いから、冷たい料理だと口の中で脂肪分がなかなか溶けなくて、なんか後口がよくないような気がします)ステーキや、すき焼きでも、あんまり『霜降り』 になっちゃうと、くどくて、肉本来の風味とかがわかんなくなっちゃうように思うんだけど…。
TVのグルメ番組で高価な銘柄牛なんかがでてくると、『すばらしい霜降りです。これはもう芸術品ですね』とかゆーコメントをよく聞くけど、床の間に飾って、毎日鑑賞するわけじゃないし、芸術を気取る前に牛肉はまず食べ物であって、普段の食卓で、美味しく食べてもらってナンボ、やないの?
ハイソでセレブな牛肉なんていらんもんね、僕!
安全で(残留農薬とか、ホルモン剤とか、ダイオキシンとか、恐いもんね)美味しくて、庶民でも普段の食材として使える牛肉がほしい。ていねいに育てた素性のいい健康な牛を、そこそこの値段で安心して食べたいんじゃあ!
…失礼。少々興奮しすぎました。
食べ物は、フツーの格好品と違って(もちろんそーゆーところもあるけれど)生命維持の必需品なのです。生きていくうえで、教育や経済力なんかと同じくらい、けっこーアナドレナイものなんじゃないかな?と密かに僕は睨んでいます。ブランドや、流行や、無責任な偏った情報なんかに惑わされないようにしなくちゃな、と思うのです。 |