財産、病歴、遺伝子情報までICチップに入力すれば、とんでもない国民リストが出来上がる、そんな危なっかしいものを、役人がすべて管理掌握するつもりらしい。「お上」には絶対逆らえない強力な官僚国家の出来上がりだ。
防衛庁の不祥事を見よ。番号のない今でさえ、役人はあーゆーリストをこっそり作っている。住基ネットで国民総背番号制ができたら、官僚が次に何をやりだすか、馬鹿でも想像できるはず。
残念ながら、日本人はまだまだプライバシーについての考え方が未熟なんだから、なにもそんなに急がなくても、もっとプライバシーについて十分に論議してからでも採決は遅くないと思うんだけど。
この法案に賛成する代議士なんて、勉強不足で官僚の言いなりもいいところ。ろくなもんじゃねぇ!「お上絶対主義」の社会を作っていったい何をするつもりなんだ?
この国の役人や政治家は個人のプライバシーなんかよりコストの方が大事らしい。住基ネットを延期凍結すれば、コンピューターのリース料が無駄になるから、とか違約金や取消料がかかるから、だって。「もうこれだけ金使ったんだから今やめたら損じゃないか!」とゆー理屈で強行するのは太平洋戦争の軍部急進派の主張と同じだ。
「どこでも住民票がとれる」程度のサービスのために、国家権力に自分のプライバシーを売り渡すような国民がいるのか?どうしても住基ネットを廃止凍結できないなら、任意制度にすればいい。戸籍や遺伝子、病歴なんかの情報を一枚のカードで管理することは、新しい差別の温床になりかねない。
総務大臣は「そんなトラブルはあり得ない」の一点張り。
いやね、もう阿呆かと。馬鹿じゃねーの?
「あり得ない」はずの原発事故がヒューマン・エラーで何度起こっていると思ってんだ? トラブルは起きうること、という前提でリスクを分散しておくのは、危機管理の常識じゃないか。
「情報を一括管理することの怖さ」がわかっていない。多分この大臣、コンピューターについてバックアップやセキュリティーに関する理解度は昆虫並みかと。現在の日本のお粗末なセキュリティーで、メインのスーパーコンピューターにすべての情報を管理保存しておくのは自殺行為と言っていい。もし情報漏洩が起これば、誰がどう責任をとるつもりなんだ?(役人の得意技「その場しのぎの責任逃れ」に頼るのか?)
住基ネットシステムの構築を任されてるSEさんも、ちょっと言ってやれよ。「それは危ないですよー」って。金さえ儲かれば何でもするんか?それじゃあ「新手の公共事業」じゃないか!
コンピューターなんて10年もすれば3世代くらい進歩する。10年もすれば普通の民間人が自宅のパソコンから容易にハッキングすることも不可能じゃない。(今でさえ世界的に優秀なハッカーならペンタゴンをハッキングすることすら可能なんだから)ICカードだってすぐに簡単に読みとる手段は開発されるだろう。(今やキャッシュカードの読み取り機なんて秋葉原でも売っているぞ!)
その都度イタチごっこで新機種導入やカード更新、暗号変更に莫大な費用がかかる。(不用の長物の箱物のインフラを作っても、維持管理にいったいどれだけの費用がかかるのか考えてこなかった今までの公共事業と同じこと)運転免許のように、ICカードの更新利権も発生するやもわからない。(すでにそのための官僚の天下り先の外郭団体が準備されてたりして/笑)
もし地方自治体が、市民の戸籍情報を「お上」に献上するようなことをするのなら、その自治体は市民より「お上」が大事、とゆーことだ。「市民を守ること」より「お上に逆らわないこと」を選んだ腰抜けだ。
与党内でも、心ある代議士さんにはその危険性がわかっているはずだ。採決は是非、党議党則の規制をはずして行ってもらいたい。
歴史から学べ。
元来「戸籍」とは(もちろん必要なものだけど)徴兵、徴税のために作られたものであることを忘れてはいけない。 |